KUON Hatanaka
RINEX観測を Hatanaka 圧縮/解凍(.crx ⇄ .obs)、 無料・登録不要。
処理は RNXCMP(国土地理院・村松氏 / crx2rnx・rnx2crx) によります。組み込み利用の引用義務として Hatanaka, Y. (2008), Bull. GSI, 55, 21-30 を明示します。可逆ですが、解凍後のファイルはバイト単位では元と一致しない場合があります(行末空白の正規化=RNXCMP仕様。観測値は同一)。生データは 24時間で自動削除・アカウント不要。
なぜ RINEX は圧縮されるのか
1時間の生観測で数十メガバイトになります。数百局ぶんを毎日ためている機関には、そのまま運べる量ではありません。そこで畑中雄樹氏の方式が採られ、いまでは配布されている形そのものになっています。
汎用の書庫とは違います。RINEX の観測ファイルの中身を理解していて、エポックとエポックの差だけを残します。無駄が集まっているのは、そこだからです。
ファイル名の見分け
.crx と .??d が圧縮された形です。古い名前の付け方で o が観測を表すのに対し、d が圧縮を表しています。
.obs と .??o が展開された形です。解析のソフトが求めるのはこちらです。
二重に包まれていることがよくあります。.crx.gz や .??d.Z です。外側の書庫を先に解いてから、Hatanaka の層を展開してください。
どんなときに要るか
国内や国際の機関から観測データを落としてきたのに、手元のソフトが開いてくれないとき。
長い観測を誰かに送りたいのに、添付できる大きさを超えているとき。
自分の基準局のデータを何年ぶんも残していて、置き場の大きさを抑えたいとき。
知っておくこと
展開は完全に元に戻ります。近似も欠落もないので、戻したファイルは入れたファイルそのものです。
この方式で圧縮できるのは観測のファイルだけです。航法のファイルに入っているのは軌道であって、エポックごとの測定値ではないため、方式が働く相手がありません。