KUON SKY 衛星可視シミュレーター
いま、空に見えている測位衛星
地図の上で一点を選ぶと、その地点から今どの衛星が見えているかを計算します。周りの山に隠れる衛星は、別に数えます。計算はすべてブラウザの中で行い、選んだ地点をどこにも送りません。
この場所で使える RTK 基準局
いま見えている衛星に加えて、cm で決めるには基準局の補正が要ります。あなたの近くで、鍵も料金もなしに使える局です。
地点から開く
何を計算しているか
- 軌道。CelesTrak の軌道要素(OMM)を3時間ごとに取り込み、SGP4 で各衛星の位置を出します。GPS、みちびき、GLONASS、Galileo、BeiDou を合わせておよそ170機です。
- 地形の影。観測点から72方位、半径50kmの標高を読んで地平線の仰角を作り、その線より下に沈む衛星を除きます。地球の丸みと標準的な大気の屈折を含みます。標高は日本が国土地理院の10m級タイル、それ以外の地域が Tilezen/Mapzen です。
- 測位の幾何。見えている衛星の並びから HDOP、VDOP、PDOP、GDOP を出します。値が小さいほど位置の決まりやすい配置です。
- 24時間の見通し。PDOP の移り変わりを描き、これからの60分で最も条件の良い時間帯を示します。
- 仰角カットオフ。0度から30度まで5度刻みで変えられます。手元の受信機の設定に合わせて数え直せます。
何を計算していないか
- 電離層と対流圏による遅れは含みません。
- 建物と樹木による遮蔽は含みません。含むのは地形だけです。
- 反射波(マルチパス)は扱いません。
- 見えることと、受信機がその衛星を実際に使えることは別です。ここに出るのは幾何学的な見通しです。
PDOP はいくつなら良いのか
- DOP は衛星の「並び方」の指標です。衛星が空に広く散っていれば小さくなり、一か所に固まっていれば大きくなります。小さいほど位置が決まりやすいという意味で、精度そのものではありません。
- 測量の分野で広く使われている目安はこうです。1 から 2 が理想、2 から 5 が実用、5 から 10 は用途によっては使える、10 を超えると信頼できません。
- ただしこれは業界の慣行として定着した区切りであって、国際規格ではありません。要求する精度によって、どこで線を引くかは変わります。cm を狙う測量と、数 m でよい記録とでは、同じ PDOP でも意味が違います。
- そしてDOP が小さくても精度が出ないことはあります。電離層の乱れ、マルチパス、受信機の性能、基線長。DOP が言えるのは「衛星の並びは悪くない」までです。
- この頁では 24 時間の PDOP を描いています。数字そのものより、その日のどこが谷でどこが山かを見てください。同じ場所でも時間帯で倍以上変わります。
みちびき7号機のこと
2026年8月11日に上がった みちびき7号機(QZS-7)を表示しています。カタログ番号は 100270 で、6桁です。
従来の TLE 形式はカタログ番号を5桁しか書けません。6桁の衛星は形式そのものに収まらず、CelesTrak へ TLE で問い合わせても返ってきません。KUON は軌道要素を OMM(JSON)で取り込む形に変えました。これから上がる衛星も、同じ理由で欠けることはありません。
軌道はまだ暫定です。所定の位置へ移っている最中の値を表示しています。
使い方
- 上のボタンから地図を開きます。地図の中心の地点で計算が始まります。
- 地図をクリックすると、その地点で計算し直します。
- 仰角カットオフを動かすと、低い空の衛星を数に入れるかどうかが変わります。
出典
軌道要素 CelesTrak(OMM)/標高 国土地理院 標高タイル(日本・10m級・地理院タイルを加工して作成)、Tilezen/Mapzen(その他の地域)/計算 SGP4