KUON GEO

なんでも、ここで。

RTK・GNSS・RINEX のよくある質問に、専門用語ゼロで答えます。
Everything about RTK, GNSS and RINEX — answered in plain language.

📡 基礎知識 — RTK・GNSSの基本

RTK測位とは?(いちばんやさしく)

RTK(リアルタイム・キネマティック)は、近くの「基準局」からの補正情報を使って、GPS/GNSSの精度を通常の数メートルから数センチメートルまで高める技術です。基準局が「今この瞬間、衛星電波にどれだけ誤差が乗っているか」を測り、その補正を受信機に渡すことで、電離層や大気の誤差を打ち消します。

→ 基準局を地図で見る
GNSSとGPSの違いは?

GPSはアメリカの衛星測位システムの名前です。GNSS(全球測位衛星システム)はその総称で、GPS+GLONASS(ロシア)+Galileo(欧州)+BeiDou(中国)+みちびきQZSS(日本)を含みます。使える衛星が多いほど測位は安定します。

なぜセンチ単位で測れるの?基準局とは?

基準局は座標が正確に分かっている固定のGNSS受信機です。あなたの受信機(ローバー)と同じ誤差を同時に受けるので、その差を取ると誤差が消え、cm精度になります(差分測位)。基準局が近い(=基線が短い)ほど精度が上がります。

→ 基線チェッカーで最寄り局を測る
NMEAと「生データ」の違いは?(超重要)

NMEA($GPGGA 等)は受信機が計算し終えた「答え」=位置・時刻です。生データ(u-blox RXM-RAWX・RTCM3)は計算の「材料」=擬似距離・搬送波位相です。RINEX変換やRTK後処理には生データが必要で、NMEAからは作れません(材料が捨てられているため)。

→ 生ログをRINEXに変換
RINEXとは?

RINEX(受信機非依存交換フォーマット)は、GNSS生観測の標準フォーマットです。受信機メーカーに依存せず、RTKLIB等の後処理ソフトやオンラインPPPサービスの入力に使う精密データです。

→ RINEXの中身を見る
NTRIP・マウントポイントとは?

NTRIPは、基準局の補正データ(RTCM)をインターネット経由で配信する仕組みです。キャスター上の「マウントポイント」に接続すると、その局の補正を受け取れます。

→ 基準局ランキングを見る

🧰 ツールの使い方

.ubx / RTCM3 / SBF を RINEX に変換するには?

ファイルをドロップするだけです。生の観測(u-blox は RXM-RAWX)を含むログが必要です(NMEAは変換できません)。

→ RINEX Converter を開く
「観測が取り出せない」とエラーが出る

そのログに生の測距データ(RXM-RAWX / RXM-SFRBX)が入っていない可能性が高いです。u-center でこの2つの出力を有効化し、測位中のストリームを記録し直してください。設定デバッグログやNMEAは変換できません。

→ RINEX Converter
RINEXの中身(衛星の可視状況)を見るには?

RINEX観測(.obs)を開くと、衛星が時間ごとにどれだけ見えていたか・エポック数・SNRを表示します。RTKPLOTを入れなくてもブラウザで確認できます。

→ RINEX Viewer を開く
RINEXの品質(欠測率など)を点検するには?

RINEX観測(.obs)または Hatanaka圧縮(.crx)を投げると、エポック数・完全性(欠測率)・衛星系別の観測数を出します。IGSからDLした.crxもそのまま検査できます。

→ RINEX QC を開く
Hatanaka圧縮(.crx / .d)を解凍するには?

圧縮/解凍の両方に対応。ファイルを落とすと自動で判定します(RNXCMP・国土地理院)。

→ Hatanaka を開く
GPSトラックを Google Earth や QGIS に入れるには?

NMEA・.ubx・GPX・KML・GeoJSON・CSV を相互変換できます。GPX/KMLにすれば Google Earth や QGIS でそのまま開けます。

→ Track Converter を開く
RTKログを地図にセンチ精度で描くには?

.log / .nmea / .ubx をドロップすると、cm精度でトラックを描画し、σ(ばらつき)や衛星系別の統計も出せます。

→ KUON MAP を開く

🔓 料金・プライバシー・アカウント

料金はかかりますか?

すべて完全無料です。広告もありません。

アカウント登録は必要ですか?

不要です。すべてのツールと地図が、登録なしですぐ使えます。

アップロードしたファイルは送信・保存されますか?

変換系(RINEX変換・Hatanaka・QC)はサーバーで処理するため一時的にアップロードされますが、24時間で自動削除されます。RINEXビューア・トラック変換・座標表示端末内だけで処理され、一切送信されません。

広告や追跡はありますか?

広告はありません。第三者の解析(Google Analytics等)も使っていません。アクセス数は自前で数え、個人を追跡しません。

🛰 基準局・データ

「充実度スコア」とは?

各局のRTCMメッセージ構成から算出する0〜12のスコアです。MSM7 +3/MSM4・5 +2、対応衛星系×1、局座標配信(1005/1006) +2、高品位受信機 +1。局の「情報の豊かさ」の記録であり、優劣の評価ではありません。

→ ランキングを見る
稼働率はどう測っていますか?

公開ソーステーブルを10分毎に巡回し、各局の死活を記録しています(1日最大144回)。恒久ページに60日ぶんのヒートマップを表示します。

自分の局の情報を修正・削除したい

369@kotaroasahina.com までご連絡ください(即応します)。掲載は公開NTRIPソーステーブルに基づく記録です。

どのネットワークを監視していますか?

RTK2GO・BizStation(日本)・GeoRTK(日本)・Centipede-RTK(世界)の公開キャスターです。

🔬 応用・専門

楕円体高と標高(ジオイド高)の違いは?

GNSSが出す高さは「楕円体高」。日常の「標高」はジオイド面からの高さです。標高 = 楕円体高 − ジオイド高。KUON MAPの座標パネルで変換できます(日本域・ジオイド2024)。

→ 座標パネルで変換
磁気偏角(コンパスと真北のズレ)を知るには?

世界磁気モデル WMM2025 でその地点の偏角を計算し表示します(全球・クライアント計算)。地図とコンパスの整合やドローンの方位校正に。

→ 座標パネルで表示
ある地点で衛星が何機見えるか予測したい

KUON SKY が、SGP4軌道予測+地形遮蔽で衛星の可視数・DOP・スカイプロット・24時間の最良観測窓を出します。

→ KUON SKYを使う
PPP(単独精密測位)とは?

基準局を使わず、精密な衛星軌道・時計を使って1台の受信機で数cm〜dm精度を出す後処理手法です。KUONで作ったRINEXを、RTKLIBやオンラインPPPサービスに入力して利用します。

🌏 KUONについて

KUON GEO / KUON MAP とは?運営は誰?

KUON GEO は空音開発(Kuon R&D)のGPS・測位部門。無料・無登録でGNSS/RTKを誰でも手に取れるようにする地図とツール群です。運営は朝比奈幸太郎(北海道帯広市の音響/Webエンジニア)。GNSS生データを毎日アーカイブし、大気研究にも役立てています。

誰のためのサイト?初心者でも使える?

測量・精密農業・ドローン/ロボ開発者などの専門家はもちろん、「GPSってどうやって正確になるの?」という初心者にも手に取ってほしい、が私たちの願いです。だからこのFAQも、まず専門用語なしで答えています。

もっと詳しく学ぶ

「RTKとは?」「RINEXとは?」の詳しい解説記事を公開しました。仕組みからKUONのツールまで、ひと続きで理解できます。